表面が真っ茶色のごわごわに覆われて
どうも育つ気配がないペンタカンサが2株。
そのうち1つは発根したけど根が伸びず、
これ…生きてる?
といった状態でした。
多分…ダメじゃないかな…。
ということで中身を見てみます( `・ω・´)
オペを開始します( ̄ー ̄)ニヤリ
こちらが成長の気配のないサボテンのペンタカンサです。
木質化(もくしつか)ですかねぇ。
長いこと苔の中に埋もれてましたから
生き残るために必死だったのでしょう。
さて…と。
縦に半分に切ってみました。
綺麗に半分にできなかったのですけど
大体半分(;´∀`)
下にほんの少し根があったのですが取れてしまいました。
そして根元の部分は茶色くなっていました。
つまり…もう根は死んでいた、と。
そして内部は紛れもなく生きていたけど
断面にまで茶色いシミが。
これは赤腐れの菌が入っているってことだと思います。
ここでざっくりと解説。
根から水分や養分を吸い上げて全体に行き渡るように
維管束というものが根から成長点の方にわっか状にあります。
成長点で細胞分裂しサボテンが育ちます。
サボテンの殆どは水分で、維管束の外側の分厚い細胞は
水分を豊富に蓄えています。
維管束から毛細血管のように刺座に管が繋がり
蒸散を行います。
というのがサボテンの姿です。
非常にざっくりな説明ですがご容赦を。。。
で、この維管束が根に繋がっていないということは
発根していないのと一緒で、
水を吸い上げることができません。
また、小さな株でありながらわりと大きな赤腐れの菌…
これがあるということはとても不健康ということに(;´∀`)
もう水を吸う元気もなかったのでしょうか。
半分にした反対側です。
根に繋がる断面まで見えるようにカットしました。
維管束にまで茶色のシミが入ってます。
赤腐れの菌でしょうか。
表面のゴワゴワの皮(木質化だと思う)が
完全に成長を止めさせている感じで
カッターでも切りにくかったです。
とても硬い!!
根元の部分をもう少しスライスしてみました。
発根していたのに伸びなかったのは
もう内側からダメになっていたからですね。
下のほうが完全に茶色くなっています。
上下を輪切りにしたらワンチャン…
なんてサイズでもないしなぁ(;´∀`)
というわけで、小さい株が完全に木質化して
発根もできない状態ではおそらく生きられないとわかりました。
ペンタカンサ子株1つ死亡。
観察させてくれてありがとう(´;ω;`)
ではでは、もう1株殆ど緑のないペンタカンサを…
今度は剥いてみるとことにします( `・ω・´)
こちらも木質化してゴワゴワ。
ところどころ穴も空いていて不健康そのもの。
成長点が生きていなそうで、
かろうじて根が生きているっぽいけど伸びない。
緑の部分が少しだけあるけど成長の気配はなし。
刺座も完全に落ちてしまって
これはもしかしたら蒸散ができないから根が育たないとか?
表皮を剥いだら表皮って再生するのかなぁ?
ということでまたまた酷い実験です()
木質化した表面をカッターで剥いてみました。
中はしっかり緑なんですねぇ。
でもアカダニのせいでしょうか?
あちこちに赤茶の傷というか虫食いのような痕が。
まぁ、この時点でこの株が生き残らないことは
想定の範囲内だとは思いますが
このまま放置したらどうなるか…
気になったのでやってみます。
6日後です。
腐ってるじゃん()
これはかろうじて生きているっぽい根を生かそうと
少し水につけていたのがいけなかったのだと思います。
水がついていた部分は赤くなってしまいました。
これは赤腐れですかね。
そして反対側の皮を剥いていない方。
めっちゃ縮んでます(;´∀`)
つまり根から水を吸い上げていたかどうかは不明ですが
表皮のない部分から抜けていく水分が多すぎて
サボテンの水分は激しく不足したということでしょう。
結論:木質化しても表皮は剥くな()
というわけでダメそうだったペンタカンサ2株を
好奇心の赴くままに観察して
後の何かに役立っていただきました。
役立つ…かはわかりませんがw
ありがとう。
そして…さよなら…。